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成長曲線とは? 記録しておくと良い理由

 うちの子は順調に成長しているかな?というのが気になったら成長曲線をつけるといいですよ。とくに子供が低身長かも知れないと心配な場合は、定期的に成長曲線をつけることが早期発見にも役立ちます。この記事では成長曲線とは何か?から成長曲線を記録すると良い理由まで説明します。

 

目次:

 

成長曲線とは?

今まで集められた大量のデータを元に、こどもが産まれてから成長が止まるまでの各年齢の平均身長・平均体重を繋げてグラフ化したものです。

 

下の表が成長曲線です

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横軸が年齢、左の縦軸が身長、右の縦軸が体重となっています。

 

他にも0〜2歳までや0〜6歳までのグラフもあります。

多くのお父さんお母さんは子供が産まれてから特に数年間の成長が気になるところだと思うので、その場合は上の図だと使いにくいと思います。

0〜2歳用のグラフは横軸が0ヶ月〜24ヶ月になっています。

 

また、子供の成長には男女差があるため男子用と女子用は別のグラフになっています。

上記の図は男子用の0〜18歳の成長曲線グラフです。

 

図の中に何本も線が引かれていますね。

上に引かれている7本の線は身長の平均値と+2標準偏差〜−3標準偏差を表しています。

下に引かれている5本の線は体重の平均値と+2標準偏差〜−2標準偏差を表しています。

標準偏差とはデータのばらつきを表す値のことでSD(standard deviation)とも書きます。

(以下、標準偏差をSDと表記します)

※仮にSDがよく分からなくても成長曲線の記録には全く問題ありません!

 

グラフの先は平均値が太く書かれています。

そして、平均からどれだけの隔たりがあるかが分かるように上と下に数本のSD線が引かれています。

平均の線より上に行くほど平均より背が高い(体重が多い)、下にいくほど平均より背が低い(体重が少ない)ということになります。

 

成長曲線から分かる事

成長曲線をつける意味について、東京女子医科大学名誉教授の村田光範先生が分かりやすく二つにまとめてくれています。

 

『成長曲線を描くことには、二つの意味があります。

①成長異常の早期発見、早期治療につなげる。

②その時点まで成長が適正であることの保証ができる。』

 引用)

1.成長曲線とは|第1回「成長曲線」|なぜ、なに、どうして? 学校保健|特集|学校保健ポータルサイト

 

①については、身長が低い子だけでなく高すぎる子も注意が必要です。

身長が低い子とは、-2SDの曲線を下回っている場合や記録した成長曲線が右肩上がりのグラフにならない場合などです。こういった時は専門の医師に相談する必要があります。

逆に身長が高すぎる子の場合は思春期早発症の場合があるので、やはり専門の医師に相談すると良いです。

 

思春期早発症は、成長の著しい思春期が通常よりも早く訪れます。

他の子がまだ思春期ではない時期に一人だけ思春期が訪れて成長が進むため、その時期においては他の子よりも身長が高くなります。

ただ早く訪れた分、早く思春期が終わってしまうので小柄のままで身長が止まってしまいます。

そのため結局は後から思春期が訪れた周りの子たちに身長が抜かされていく、といった事が起こります。

具体的には幼児期に+2.0SDの高身長や小学校の低学年までに急に身長が伸びる、といった事が起こります。

 

②については、「将来については分からないけど、少なくとも現時点で正常な成長をしている事が確認できる」という事です。 

あくまでも現時点で、の成長具合が分かるだけです。

その半年か一年後には急激に成長率が落ちたり、逆にすごく背が伸びたりする事があるかも知れません。

 

成長曲線を書いてみる

では実際に、うちの息子のデータを男子0〜2歳用のグラフに書き込んでみましょう。

 

使用する息子の身長データは以下の通りです。

3ヶ月0日:60.9cm

11ヶ月0日:71.7cm

1歳4ヶ月13日:74.2cm

 

息子は生後3ヶ月ちょうどの時に身長が60.9cmでした。

その場合グラフには、横軸で3ちょうどのところから上がっていき、左の縦軸で60.9と交わる位置にプロットします。

11ヶ月のデータも同様にプロットします。

また息子1歳4ヶ月と13日の時は74.2cm でした。

今度は横軸16より気持ち右側(13日の分だけ右にずれます)から上がっていき、左縦軸74.2と交わる位置にプロットします。

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0−2歳用は横軸が24ヶ月まで,グラフ内に頭囲の記録もできます

書き方は以上です。

特に難しい作業はなく、一つ一つ丁寧にプロットしていくのみです。

横軸はなるべく正確にポイントする事をお勧めします。

 

プロットした点を繋いでいくと、自分の子供の成長曲線ができていきます。

できた成長曲線をみて「うちの子は平均に比べて小さいな」とか「最近、急に背が伸びてきたな」とかが分かります。

 

試しにいまプロットした3点をみてみましょう。

3点とも、その月齢の平均値よりも小さいので、この頃の息子は「一般的に小柄」である事が分かります。実際にはこの頃に限らず今でも小柄です(^^)

そして息子11ヶ月の時は平均身長の-0.4SDくらいだったのに対して、16ヶ月の時は-1.7SDくらいの位置にプロットされています。

つまり、息子は生後11ヶ月から1歳4ヶ月の間に同じ月齢の他の子たちよりも身長の伸びが遅れていった、という事が分かります。

低身長の定義は平均身長の-2SD以下ですので、息子は1歳4ヶ月時点でも厳密には低身長ではありません。

でも、周りの同年代の子に比べて明らかに小柄でした。

当時から成長曲線をつけて注意深く観察していたら、もっと早くに医師に相談していたかも知れませんね。

 

母子手帳の中にある成長曲線

母子健康手帳(母子手帳)の中にも成長曲線の表があります。

下が母子手帳に書かれている成長曲線ですが、先程までのグラフと少し違います。

グラフの中に二つの太い帯が引かれていて、上の帯が身長で下の帯が体重です。

横軸は月齢、縦軸の左側に身長と体重の目盛りがあります。

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母子手帳に載っている成長曲線はパーセンタイル曲線と呼ばれます。

対して、記事の始めに紹介したのはSD曲線です。

 

パーセンタイルとは、同じ性別で同じ生年月日の子が100人集まって身長を測った場合に小さい方から何番目か、を表します。

例えば10パーセンタイルなら小さい方から10番目、90パーセンタイルなら90番目の背の高さということです。

上図のパーセンタイル曲線では帯の下端が3パーセンタイル、上端が97パーセンタイルです。

つまり帯の中に94%の子が含まれます。

 

低身長の子をパーセントで表すとどうなるかというと、「全体の2.3%が低身長の子」となります。

同じ性別で同じ月齢の子が1000人いたら23人が低身長ということです。

これは、低身長とは平均身長の-2SDより低い場合と定義されており、-2SD以下は全体の2.3%だからです。

 

 SD曲線で記録しておくと良い

我が子が低身長かどうか気になる場合は、初めからSD曲線で記録しておくほうが良いです。

理由は、SD曲線の方が視覚的に捉えやすいのと、低身長の相談で病院に行った時に医師が用いるのはSD曲線だからです。

 

SD曲線とパーセンタイル曲線を比較してみます。

 

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パーセンタイル曲線は12カ月までのグラフなので、息子の3カ月、11カ月のデータのみプロットしてあります。

 

パーセンタイル曲線に比べてSD曲線のグラフでは平均線の下に引かれているSD線のどの辺りにプロットされているかが一目で分かり、平均から離れている程度が掴みやすいのが分かります。

(ちなみにですが、仮に1歳4ヶ月時の身長74.2cmをパーセンタイル曲線上にプロットしても帯の中に含まれます)

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

成長曲線で何が分かるか、成長曲線を記録しておくと良い理由がご理解いただけましたか?

お子さんが産まれると、初めの頃は病院での定期検診や保育園、幼稚園で定期的に身体測定を行うことが多いと思います。

その歳に母子手帳ではなくSD曲線の成長記録に記録をしておくと、もし成長異常が疑わしい時に早く気づけるかも知れません。

 

また、SD曲線の成長記録はアプリでの管理がお勧めです!

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なぜアプリで管理すると良いかも別の機会にご紹介したいと思います!


 記事に使用させていただいた成長曲線の画像はこちらからPDFダウンロードできます

日本人小児の体格の評価|日本小児内分泌学会

母子健康手帳について |厚生労働省