たまごブログ

子どものことや、自分のことなど

夢の治療法ではない!?成長ホルモン補充治療の成績

f:id:tamagonoblog:20200624062508p:plain

これから病院の検査をする予定の方、または成長ホルモン補充治療を始める方が次に気になるのは「治療したらどのくらい身長が伸びるの?」ということではないでしょうか。この記事ではいくつかのデータから成長ホルモン補充治療の成績をまとめました。

 

目次:

 

 

夢の治療法ではない

我が子が成長ホルモン分泌不全性低身長症と診断され治療をした場合、将来は背の大きい子に成長するのでしょうか?

 

結論からいうと必ずしもそうとは言えないようです。

 

『実際にわが国で成長ホルモン治療を受けて成人身長に達した成長ホルモン分泌不全性低身長症の人の平均身長は、男子160.3cm、女子147.8cmです

 

これは、たなか成長クリニックの田中敏章院長のHP(たなか成長クリニック(低身長,成長,成長ホルモン))に書かれています。データ元は成長科学協会(成長科学協会ウェブサイト)という団体に登録された全国の医師によるデータです。

 

※今回の記事では、田中先生のデータやお言葉を多く引用させていただいています。

我が家の息子がたなか成長クリニックの治療を受けているわけではありませんが、ネット上で情報を集めていて田中先生のHPがとても分かりやすくまとまっていたので拝借しました。田中先生、ありがとうございます!

 

一般的な子と治療した子の最終身長データ 

ここで、いくつかのデータを一覧にまとめました。

 

「成長ホルモン治療の現状と評価に関する研究」(https://www.niph.go.jp/wadai/mhlw/1998/h1037021.pdf)と「たなか成長クリニック」のHPから、成長ホルモン補充治療を行った場合の最終身長データをご紹介します。

 

一番左の年代は各データが発表された年です。※1.2は発表年不明です。

参考値として2018年度17歳の平均身長を一覧に加えました。

 

  男子 女子
平均身長 170.6 157.8
1989年 157.8 143.2
1994年 157.1 144.0
1995年 160.9 148.6
1998年 162.7 150.8
不明※1 160.3 147.8
不明※2 163.9 150.9

 

 傾向として最近のデータほど最終身長が高い事が分かります。これは、田中先生いわく治療法の改善が関係しているそうです。

今だとだいたい男子162〜163cm、女子150cmでしょうか。平均に比べ7〜8cm低い身長で終わることが多いみたいです。このくらいの身長の子は、一般的には小柄な部類に入りますね。

 

いかがですか?

このデータをみて「なんだ、治療しても思ったほど大きくならないな…」と思いますか?

それとも「このくらいまで成長してくれれば良い!」と思いますか?

 

ちなみに私は後者です(^^)

もともと、私自身も平均身長まで到達していない、というのもありますが、息子の身長について高望みはしていません。

そもそも治療対象として保険がきく疾患なわけですから、著しく低身長のまま我が子の成長が終わってしまわなければ良いな、という程度に考えています。

 

最初の2〜3年が急激に伸びる

またまた田中先生によると、

『 成長ホルモン治療は、最初の2~3年はcatch-up(追いつき現象)がみられて、急激な伸びが認められますが、3年をすぎると他の子とほぼ同じ伸びになるので、すぐに大きくなるような夢の治療法では有りません。』

とあります。

治療を開始して3年を過ぎると、身長の伸びが普通になるようですね。

最初の伸び率が大きい分「うちの子、どんどん大きくなっていくぞ!」と期待が高まってしまうかも知れませんが、親としては「そうはならないかも知れない」と思っておくことが必要そうです。親の過度な期待は子供に負担となりかねませんからね(^^)

 

この記事の題名にある「夢の治療法ではない」というのは田中先生が自身のHPに書かれていた言葉をお借りしたものです(^^)

 

最初の3年間の伸びはどの程度かについてもたなか成長クリニックのHPに書かれています。 

『3~6歳をわが国の前思春期の標準的GH(成長ホルモン)治療開始年齢としてみると、平均4.9歳で前思春期治療開始頻度の多い時期とほぼ一致している。この年齢で治療開始したときの平均的な年間成長速度は1年目約8.5cm、2年目約7cm、3年目約6cmで、3年間に約21.5cm伸びるのが、平均的なGH治療による伸びといえる』

とのことです。

 

治療を初めて3年間で20cm以上は伸びてほしいですね。3年を過ぎると身長の伸びが普通になるというデータもあるので、できればもっと伸びてほしいところです。この3年が大切ですね!

うちの息子の場合は、8歳になる少し前に治療を開始しました。平均的な治療の開始時期よりは遅いみたいです。

この事が身長の伸びにどう影響してくるか、最終身長がどうなるのか、今後の治療経過を追っていく必要がありますね。

今後、このブログで息子の治療成績も随時ご紹介していく予定ですので、参考にしてみてください!

 

思春期が始まった時の身長が高いほど良い

他にも、興味深い情報がたなか成長クリニックのHPに書かれています。

成人身長と一番相関の強い因子は、思春期開始時の身長です。思春期開始時身長が高ければ成人身長も高くなり、思春期開始時身長が低ければ、成人身長も低くなります。』

だそうです。

思春期が始まるまでに、なるべく身長を伸ばしておくことが重要みたいです!

 

ところで思春期とは何でしょう?

思春期とは、子供が成長し大人になっていく過渡期のことです。男の子も女の子もこの時期に心身ともに変化します。通常、女の子は10歳頃、男の子は12歳頃に始まります。

ちなみに、何をきっかけに思春期が始まるかは現在でもはっきりとは分かっていないようです。

思春期開始のきっかけは分かりませんが、見た目などに変化がみられます。

 

男の子は、

・精巣の増大

・陰茎の増大

・陰毛が生える

 

女の子は、

・乳房の発達

・陰毛が生える

・初経

 

などです。

思春期の開始時期には個人差がありますが、上記のような身体的変化があれば、我が子に思春期が訪れた合図ということになりそうです(^^)

 

思春期早発症という病気もあります。早くに思春期が始まってしまう病気のことで、特徴としてはやはり小柄のままで身長が止まってしまうみたいです。

思春期早発症のお子さんに対しては薬で思春期が終わるのを遅らせて身長を伸ばす治療を行うようです。

 

治療をしている子にとっては思春期が始まるまでになるべく身長が伸びている方が望ましいので、思春期の始まりが遅い方が良いのかも知れませんね。ただ、周りの子が思春期を迎えている時期に自分だけ思春期を迎えていない事がコンプレックスになる可能性もありますので、遅ければ良いと簡単には言えないですね。

治療の開始時期が思春期を迎える直前だったり思春期を迎えた後では、治療効果があまり出なそうだということも想像できますね。

 

結論!早めの検査と治療を!

身長を伸ばすには思春期に入る時になるべく身長が高い方がよいので、低身長症の子はできるだけ早く治療を開始することが望ましいですね。

そうなると、低身長症かどうかを早く知ることが必要です。つまり、お子さんの身長が他の子に比べて小さいな、と感じたら早めに病院に相談するのが良いですね。

 

いま小さいお子さんをお持ちのお父さんお母さんには、母子手帳の中に成長曲線のグラフがありますので、まずは定期的にグラフに身長を書き込んで身長−2SD以下になっていないかを確認することをお勧めします(^^)

 

うちの息子の場合、病院に相談して検査を行ったのが7歳の後半でした。これは一般的に成長ホルモン分泌不全型低身長症の子が治療を開始する時期を過ぎていました。

いま息子は8歳で、まだ思春期が訪れている様子はありません。

思春期が早く訪れないことを願いつつ、できるだけ身長が伸びてくれることを願っています!

 

 

 いかがだったでしょうか?

今回は、成長ホルモン補充治療が夢の治療法ではないということをご紹介しました。

とは言え、適切な治療を行えば治療をしないよりも身長は伸びていくことも確かです。

病院や先生によって治療の考え方も違うようです。

 

今後、治療の考え方や効果の違いについてもご紹介していく予定です。

息子の治療経過も公開していきます。